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オセロ 逃亡① 逃亡②

مؤلف: 空蝉ゆあん
last update آخر تحديث: 2025-06-16 08:00:00

 ◻︎オセロ

 彼女を見つめていると眩しくて悲しくなる

 僕には届かない

 僕に届く訳がないと思うから

 思い込みかもしれないけれど

 それが僕の中の真実であり『答え』そのもの

 あなたを見つめていると嬉しくなる

 私を理解してくれるんだって……

 愛してくれるんだって……

 私を独りにしないんだって……

 まるで正反対

 オセロみたい

 黒と白

 二つが交わりながら

 新しく生まれ変わる感情

 見つめて見つけて

 漂いながらも夢を見る。

 光と闇の夢を。

 回転するのはオセロ

 表裏一体な二人のように……

 ◻︎逃亡①

 楽しい人が好きだ。何故かって?一緒にいて笑いが絶えないからだ。

 厳しい人が好きだ。どうしてかな?自分の意見を持っているから。

 喜怒哀楽を大切にする人が好きだ。何故だか安心する。詩人みたいだから。

 あたしはあたしが嫌いだ。聞きたい?逃亡するから。

 好きとかよく分からなかった。だけどいつも目で追っていたのは事実なんだ。気付かない振りをしていた。気付きたくないと思いながらでも、少しだけ、少しだけでいいからと夢を見ていた。手を伸ばせば届くはずなのに、伸ばす勇気がないあたしは、|微睡《まどろ》んでいるだけ。それしか出来ないの。どうしていいのか分からないから。動き方をしらないから。何も行動を起こす事が出来ない。

 そう思ってた。それはあくまで思い込みに近いものの形。

 心はいびつな形をしている。人は完璧じゃないからこそ、少しずついびつな形を滑らかにしていく。人生の中で何も
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     ◻︎コーヒー④   笑顔って大事だよね。こういう居場所って大切な空間だよね。ユミがどうしてこの店にこだわるのか分かった気がした。最初はダンディーなマスターの話を聞き、なんだとぉ!俺と言う存在がありながらとか思ってたけど。実際関わると凄く落ち着いてて、人間的に深みのある人なんだと感じたよ。 俺は音をたてながら淹れられたコーヒーを早く飲みたくて、飲みたくて、待ち遠しい。 まるで子供の時に戦隊モノのアニメを見ていた時と同じような興奮作用。 まだ飲んでないし、匂いしか嗅いでいないから、コーヒーが原因ではないぞ。うん……多分。 『はい。お待たせしました』 そう言いながらカウンターに置かれるコーヒー。値段も安く、低価格。そして飲めない人間も飲めるように変えてしまう魔法を持っている魔法使いの生まれ変わり。 なんか妄想の中でファンタジーになっている気がするが、あくまで俺の趣味だから勘弁してくれ。 心の呟きは囁き声に変わり、リアルと連動し、言葉を声にしていく。 『ふふふ。心の声が出てますよ』「あっ……ちゃうんすよ。これは」 『楽しい方ですね。本当に人間的に興味を抱きました』「あ……ありがとうございます」 ストレートな表現にも柔らかさがある物の言い方。この人接客の|いろは《・・・》をきちんと理解している人のようだ。どんな職種でも完璧にこなせそうな気がする。 そういや副業してたっていうてたな。何の仕事なんだろうか? 自分とマスターの会話を思い出しながら、辿っていくんだ。どんな些細な情報でもいい。少しでも近づきたいと憧れた。って、俺、男じゃんか。なんだこの、始まりの恋みたいなシチュエーションは……。悪いけど。俺にはユミと言う大切な人が、心のオアシスがいるんだ。だからこの気持ち、愛を受け取る事は出来ない。 受け取ってしまったら未知の世界がっ…… ――すみません 

  • To...pulsation   コーヒー② コーヒー③

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  • To...pulsation   逃亡③ 心の呟き

     ◻︎逃亡③   逃げても逃げても君は追いかけてくる。どうやって、まいてもすんなりとあたしの姿を捉える貴方は探偵みたい。少しの情報だけで、あたしを簡単に見つける事が出来る。有能な探偵。あたしは逃げまどいながら、表面では、あら見つかってしまったのね、なんて微笑みながら余裕の態度を見せつけ、威嚇する。そうやって威嚇する事で、相手の内面と性格、そして人間関係の作り方、長所と短所、全てを把握する為に挑発するの。それにのっかかってくれば『ボロ』が出るのが人間。そうやって色々な情報を集めながら、あたしは繋がりを把握していく。 貴方は『本当』のあたしを見つける事は出来ないよ。心の中の言葉と口の言葉では若干違うのが現実。それでも、心の呟きと頭脳の呟きを混ぜながら、曖昧な自分を自らが作り上げ、自分と言うブランドを確立していく。 『琥珀が何を考えているのか分からない』 |弥生《やよい》は時々あたしに本心を漏らしてしまう。それは弱さに繋がり、あたしの心を支えれるのか微妙なラインなのにね。反対に言えば心を開いてくれてる。そして違う目線で言えば10年以上の付き合いなのに、それだけしか心を開けないと言う事にもなる。 まぁ、あたしが弥生を責めれる立場ではないんだけどね。弥生は優しい、あたしの心の奥底に獣が住み着いてて、破壊を望みながら『ある計画』を進めようとしているのにもきっと気づいている。止められない、止まらない、止めようがない。無力な自分を責めている弥生の姿が浮かんでくる。 10年以上の付き合いがあるのに、本当の自分を出せれてないのはあたしの方。抱え込むだけ抱え込んで、そして蒸発する。空気に混ざりながら、溶けてなくなるように、姿を消すの。 怖いんだと思うよ。旅人のあたしが急に昔みたいに『いなくなる』んじゃないか、ってさ。 ――大丈夫だよ。 心の中ではそう呟くけど、言葉では違う。また違う言葉を作り出しながら、闇の闇。心の獣のいる場所まで堕ちて、染まろうとする。 意識がふわりとして心地いい。この空間はあたしとそして獣だけももの。他の誰も入り込めない空間なのだから。

  • To...pulsation   オセロ 逃亡① 逃亡②

     ◻︎オセロ   彼女を見つめていると眩しくて悲しくなる 僕には届かない 僕に届く訳がないと思うから 思い込みかもしれないけれど それが僕の中の真実であり『答え』そのもの  あなたを見つめていると嬉しくなる 私を理解してくれるんだって…… 愛してくれるんだって…… 私を独りにしないんだって…… まるで正反対 オセロみたい 黒と白 二つが交わりながら 新しく生まれ変わる感情 見つめて見つけて 漂いながらも夢を見る。 光と闇の夢を。 回転するのはオセロ 表裏一体な二人のように…… ◻︎逃亡①   楽しい人が好きだ。何故かって?一緒にいて笑いが絶えないからだ。 厳しい人が好きだ。どうしてかな?自分の意見を持っているから。 喜怒哀楽を大切にする人が好きだ。何故だか安心する。詩人みたいだから。 あたしはあたしが嫌いだ。聞きたい?逃亡するから。 好きとかよく分からなかった。だけどいつも目で追っていたのは事実なんだ。気付かない振りをしていた。気付きたくないと思いながらでも、少しだけ、少しだけでいいからと夢を見ていた。手を伸ばせば届くはずなのに、伸ばす勇気がないあたしは、|微睡《まどろ》んでいるだけ。それしか出来ないの。どうしていいのか分からないから。動き方をしらないから。何も行動を起こす事が出来ない。 そう思ってた。それはあくまで思い込みに近いものの形。 心はいびつな形をしている。人は完璧じゃないからこそ、少しずついびつな形を滑らかにしていく。人生の中で何も

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